瓦屋根の種類と形まとめ! 雨漏り 

こんにちは、乗松です!


今日は瓦についての記事になります!^^

瓦屋根は、日本で昔から使用されている屋根材です。

形や素材にかなりのバリエーションがあり、形では多く普及している和型以外にもスパニッシュ型などヨーロッパ風のもの、素材には陶器瓦以外に、いぶし瓦、素焼き瓦などいくつかの種類があります。


瓦屋根の基礎知識

瓦屋根とは?

瓦屋根は日本で古くから使われている代表的な屋根材で、スレート屋根や金属屋根が普及した現在でも、日本家屋などでは多く使用されています。

最も馴染みがあるのは「陶器瓦」と呼ばれる種類で、重厚感がある見た目と艶、美しい色味などが特徴です。

瓦屋根は他のスレート屋根、金属屋根に比べると費用が高くなる傾向にありますが、頑丈で耐久性が高いなどメリットも多く、根強い人気を誇っている屋根材です。

瓦屋根のメリット・デメリット

メリット

瓦屋根のメリットと言えば、やはり素材自体の耐久性が高いことでしょう。

スレート屋根は一般的に耐用年数20~30年程度ですが、陶器瓦は50年以上、長いものでは70年、80年と使用できることもあります。

また、厚みがあり下地との間に空気の層があることなどから、断熱性に優れているというのも特徴の一つです。

その他にも、防音性が高く金属屋根などに比べて雨音が気にならないなどのメリットもあります。

■デメリット

一方、デメリットとしては施工時の費用が高額になることや、重量が重いことがあげられます。

費用が安いスレート屋根に比べると、高価な瓦を用いた場合、倍以上の価格になることもあります。(種類によっては費用がそれほど高くない瓦も存在します。)

また、重量は他の屋根材に比べて重くなります。家の重心が高くなると地震などの影響を受けやすくなることから、瓦屋根は地震に弱いと言われることもあります。

ただし、重い屋根材を使用する場合は、施工の時点で家そのものの構造などで耐震基準を満たす必要があります。そのため、瓦屋根だからと言って地震に弱いというわけではありません。

例えばもともとスレート屋根を使用している家を瓦屋根に葺き替えた場合、家そのものの構造は変わらないのに屋根が重くなってしまうため耐震性に問題が起きる可能性がありますが、建築時から瓦屋根を使用しているなら問題はないでしょう。

屋根の重さに関わらず、家の地盤や構造に問題があれば地震による被害は考えられます。


瓦の素材と種類

瓦は使用される素材によって様々な風合いのものがあります。
粘土かセメントか、釉を塗るかどうかなど、作り方もそれぞれ異なります。ここでは代表的な4つについてご紹介します。

一番人気の「釉薬瓦」

瓦屋根と言われて多くの方が思い浮かべるのはこの釉薬瓦(ゆうやくがわら)なのではないでしょうか。伝統的な日本家屋などでは最も多く使われている瓦です。作り方が陶器を作るのと似ているため陶器瓦と呼ばれることもあります。

粘土で形を作ってから表面に「釉薬」と呼ばれるガラス質の塗料を塗って高温で焼き上げます。塗料を塗るため艶があり、様々な色を出せるのがポイントです。

耐久性がとても高く、50年~60年程度、長いものでは70年、80年以上しっかりと使用できる頑丈なものもあります。 メンテナンス性、防水性なども総じて優れているのが特徴です。


独特な風合いが楽しめる「いぶし瓦」

いぶし瓦は、釉薬瓦に比べると使用される頻度はやや少なくなりますが、しばしば使用される屋根材です。

釉薬瓦のように上薬を塗らずに窯の中で「いぶす」のが特徴で、ガラス質の艶やかな色とは異なる、粘土の独特な風合いを出すことができます。

防水性は比較的高いですが、表面に塗料がしっかりと塗られている瓦に比べるとやや耐用年数が短くなり、30年~40年程度したら葺き替えなどのリフォームが必要であると言われています。


鮮やかな赤い色味の「素焼き瓦」

いぶし瓦と同じく、表面に釉薬を塗らずに仕上げる瓦にもう一つ素焼き瓦というものがあります。「素焼き」というのは、粘土で形を作ったものをそのまま焼いて作ることからつけられた名称です。

いぶし瓦と異なるのは仕上がりの色味で、いぶし瓦は窯の中でいぶされている間に表面に炭素の膜ができて銀色に近い色になるのに対して、素焼き瓦は粘土そのものの赤い色味が出るのが特徴です。

耐久性などはやや陶器瓦に劣りますが、赤みが鮮やかなイメージになるので、明るい色味にしたい方には人気があります。


コストを抑えた「セメント瓦」

セメント瓦はこれまでの3つの瓦とは異なり、粘土ではなくセメントを使って作られます。

表面に塗料を塗るため、塗料の色が瓦の色になります。表面に凹凸があり、他の瓦に比べて費用を抑えられるのが特徴で、一時期には使われることもありましたが、重量が重いこと、耐用年数が20~30年程度とやや低いこと、塗装によるメンテナンスが必要なことなどから近年ではあまり使われなくなりました。

また、セメント瓦に似たものに「モニエル瓦」という種類もあります。主成分のセメントに砂利を加えて作られるもので「乾式コンクリート瓦」と呼ばれることもあります。

砂利を加えることで重量を軽くし、一時期は多く使用されていましたが、生産していた日本モニエル株式会社が解散してしまったことで新しく使用されることはなくなりました。



瓦の形と種類


続いて、瓦の形についてご紹介します。よく見かける瓦屋根以外に、これも瓦屋根だったの?というような個性的な形のものもあります。
屋根全体に葺いたときにはそれぞれかなり印象が異なりますので、家のイメージに合ったものを選ぶのが良いでしょう。

 なめらかなカーブが特徴の「和型」

最も一般的な形がこちらの「和型」です。Japaneseの頭文字をとって「J型」と呼ばれることもあります。なめらかなカーブが特徴で、他の瓦よりも通気性に優れており、雨水などが流れていきやすいという利点があります。また、瓦同士がズレにくくなるとも言われています。

雨や地震が多い日本の気候にとてもあった瓦であると言えるでしょう。


 平たくすっきり見える「平板型」

全体のカーブが特徴の和型に対して、カーブがなく平らな瓦を「平板型」といいます。Flatの頭文字をとって「F型」と呼ばれることもあります。瓦屋根の1つではありますが、とてもシンプルなイメージになるため、スレート屋根のように様々な雰囲気の家に合わせやすいという利点があります。洋風の家屋で使用したいという場合などにも検討してみても良いでしょう。


 大きく波打つ南欧風の「スパニッシュ型」

和瓦に比べてさらに波が大きくはっきりとしているのがこちらのスパニッシュ型です。Spanishの頭文字をとって「S型」と呼ばれることもあります。カーブによって通気性もいいのが特徴です。

ヨーロッパ風のデザインで、日本家屋で使用されることはやや少ないですが、洋風の家屋などにはよく合う形です。個性的な屋根を考えている場合には検討してみても良いでしょう。




瓦屋根のメンテナンス

メンテナンスの方法は?

瓦屋根のメンテナンス方法としては、一部のひび割れなどがみられた場合に行う部分修理・部分交換や、葺き替え工事や葺き直し工事などの全体修理があります。

工事内容
瓦の部分交換・部分補修ひび割れた瓦の交換や、コーキング材を使用した補修
漆喰の補修漆喰(棟の土台部分に塗りこまれている白い建材)が劣化した際に補修する工事
葺き替え工事現在の瓦、防水シート、下地などすべて取り除き、新しいものに取り換える工事
葺き戻し工事現在の瓦を一度取り除き、下地、防水シートを補修した後、再び元の瓦を設置する工事
塗装工事表面に塗料を塗り直す工事
※セメント瓦など一部の瓦のみ


素材ごとの耐用年数

瓦の種類耐用年数
陶器瓦40~60年
いぶし瓦30~60年
素焼き瓦30~50年
セメント瓦20~40年

耐用年数はこの年数がそのまま寿命というわけではなく、メーカーが定めているものなど様々なので一概には言えませんが、メンテナンスを行う上での目安にすると良いでしょう!
また、瓦は総じて耐用年数が他の屋根材よりも長いのが特徴ですが、屋根材の下に使用されている防水シートの耐用年数は20~30年程度と言われており、メンテナンスの際にはこちらも加味する必要があります。

陶器瓦などは耐用年数が非常に長いので、葺き戻し工事などで下地と防水シートのみを新しくする方法を検討するのも良いでしょう!


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この記事を書いた人

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