屋根瓦の種類・名称・耐久性について 雨漏り 

こんにちは、乗松です!

今回は屋根瓦の種類・名称・耐久性についてです。

瓦屋根にはいくつかの種類があります。
全ての瓦が同じような耐久性や性能を有しているとは限りません。
最近は従来の瓦の半分の重さで瓦よりも硬く、丈夫な瓦屋根も開発されています!

瓦屋根の種類

瓦屋根の種類は、大きくわけて3種類あります。
粘土が主成分の「粘土瓦」、セメントが主成分の「セメント瓦」、そしてセメントに特殊樹脂や気泡を含めた「樹脂繊維セメント瓦」の3種類です。

①粘土瓦

粘土瓦は「陶器瓦」と陶器のようなガラスコーティングをしない「いぶし瓦」に分けられます。
そして、粘土の産地ごとに瓦の特徴が異なることから、「三州瓦」や「淡路瓦」など、瓦屋根は製造地域によっても呼び名が変わります。

②セメント瓦

セメント瓦は現在では流通されていません。
既存住宅の屋根でしか見かけることがない瓦屋根もあります。

③樹脂繊維セメント瓦

屋根材最大大手メーカーであるケイミュー株式会社は、セメント瓦の改良版と言い換えられる樹脂繊維セメント瓦(商品名・ルーガ)を開発しました。
ルーガは、見た目の美しさと軽量性から、徐々に人気が高まっている瓦屋根でもあります!


瓦屋根の耐久性

瓦の耐久性は極めて高い

瓦屋根   瓦屋根   陶器瓦  セメント瓦樹脂繊維セメント瓦
寿命 50~60年   40年   40年   40年


瓦屋根そのものの耐久性が高い一方、瓦屋根は耐震性と耐風性に対してマイナスイメージがあります。
建築基準法で求められる構造基準で建築されていない重い屋根の住宅が日本ではまだまだたくさんあります。
地震や台風に対する心配から、瓦屋根を金属屋根に葺き替える人も増えつつあります。

また、強風に対する固定力も従来の瓦屋根は弱く、ガイドライン工法とよばれる「瓦を強く固定させる施工方法」が最近、法律の改正と共に義務化されました。


陶器瓦の種類と名称

屋根に使われる機会の多い陶器瓦は耐久性が高く、屋根材のなかでは最も長くつかえる屋根材として評価されています。
人によっては、色が限られているようなイメージがあるかもしれません。
実は色のバリエーションが多いのも特徴です!

陶器瓦といぶし瓦の違い

陶器瓦いぶし瓦はいずれも土が主成分の粘土瓦に分類されます。

粘土瓦は、粘土を瓦の形にして、高温で焼き上げて作ったものです。
その中で、焼き上げる前に釉薬(ゆうやく、うわぐすり)をかけて、色を出すものが陶器瓦で、さまざまな色合いが出せ、変色もほとんどありません。

一方、いぶし瓦は釉薬を使わずに、瓦の焼き上げの最後にいぶして、色を出すことから、いぶし瓦と呼ばれています。
いぶし瓦はネズミ色と銀色の中間のような色味で、時間が経つと色ムラが出ますが、それが建物の味にもなります!

瓦屋根のJ型・F型・S型・M型とは?

陶器瓦には、J型(和型)、F型(平板型)、S型(スパニッシュ型)、M型の4つの種類があります。

■J型(和型)

J型(和型)は穏やかなカーブを描いた昔ながらの瓦で、古い家屋の屋根でよく見られる形です。
JAPANの頭文字を取って、J型とよばれています!

■F型(平板型)

F型(平板型)は、平らな板のような凹凸のない瓦で、和風住宅だけではなく、洋風住宅にも使われています。
Flatの頭文字を取ってF型になったという説と、フランス瓦を参考にしたのでF型になったという説があります!

■S型(スパニッシュ型)

S型(スパニッシュ型)は、SpanishのSから名前がついた瓦で、スペイン瓦を日本の風土や住宅のデザインに合わせて改良したものです。
凹凸がある屋根で、洋風住宅に使われることが多いです!

■M型

M型はS型と比べて、瓦の凹凸が深い形をした洋風瓦です。
M型瓦は他の形に比べて軽量(軽量瓦)であることが多いです。

アスベストが入ったセメント瓦も

セメント瓦はセメントを主成分とした屋根瓦のことです。
見た目を自由に成型できるため、陶器瓦と区別がつきにくく似ています。
しかし、陶器瓦とは違い、年数が経つと色褪せが発生します。

セメント瓦の一部には、アスベストが使われているため、葺き替え時にアスベスト処分料金が追加でかかってしまいます。

セメント瓦の耐用年数

セメント瓦の耐用年数はメーカーや種類にもよります。
一般的には陶器瓦よりも割れやすいとされており、耐久性は30年~40年程度と評価されています。

樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦の耐用年数

ルーガの対応年数は、メーカーのカタログを見ると30年を目安としています。
30年という数字はケイミュー株式会社の定番屋根であるスレート(コロニアル)屋根と変わりません。
しかし、ルーガはケイミューが販売しているスレート(コロニアル)よりもはるかに厚みがあり、繊維を含ませて補強している屋根材です。


さいごに

今回は瓦について解説しました。
瓦は厳かな風合いがあり、伝統的な日本の住宅には欠かせない屋根材です!
ルーガなどの軽くて丈夫なユニークな瓦も登場しています。

瓦も日進月歩!日々進化しています。

施工方法もガイドライン工法と呼ばれる耐震や耐風性能を考えた新しい工法も生み出されています。

私達アスプラスも日進月歩!
日々成長ですね!

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この記事を書いた人

株式会社アスプラスのアバター 株式会社アスプラス 松山市の屋根・外壁専門店

私たちは、愛媛県松山市で創業70年以上の歴史がある外装リフォーム店です。瓦屋根の専門店として創業以来、地域の皆様の大切な住まいを守り続けてきました。
「 明日にプラスを 」という企業理念をもって、一軒一軒の住まいを、 明日はもっと快適に。 明日はもっと安心に。 明日はもっと素敵に。そんな想いで、リフォームを通じて お客様の暮らしに確かな「プラス」をお届けします。

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